経営・管理ビザが取れる！事業計画書「Part１」（代表プロフィールやビジネスモデルなどについて）

 この記事は、2025年6月1日に更新しました。

「事業計画を一言で何か？」と最近流行りのグーグルのAIに聞いてみました。以下AIの回答です。

事業計画を一言で表現するのは難しいですが、様々な角度から捉えると、以下のような表現が考えられます。

・未来の青写真: 事業計画は、これから会社が目指す姿を具体的に描いたものです。
・羅針盤: 事業を進める上での指針となるものです。
・道しるべ: 目標達成のために進むべき道筋を示します。
・約束: 投資家や関係者に対して、会社の将来性を約束するものです。

やや抽象的ではありますが、なかなか、的を得ている回答が返ってきてびっくりです。

ただ、もし私に「事業計画は、何か簡潔に説明して」と聞かれると、以下の5つの項目に明確な答えを絞り出す作業と答えます。

1．あなたは誰で、何のため（社会的意義）に、何の事業を行うか？
2．あなたの商品・サービスは誰に、何処で、どのように、売るのか？
3．年間の売上はいくらで、その売上の根拠は何か？
4. あなたの商品・サービスは、ライバルとの競争で、勝つ勝算はあるか？
5．あなたの商品・サービスは、誰によって運営され、事業で得た利益で、ビジネスは継続できるのか？

上記の5つの項目をもっとざっくり言いますと「あなたの商品・サビースを誰に、どのように売って、いくら儲けて、その儲けで、あなたのビジネスは継続できるのか？」この質問を具体的に答えていく作業とも言えます。

個人的には、上記４つの項目に答えを出す作業の中で、一番大事なポイントは、「具体性」です。本当に大事なのでもう一度いいます。「具体性」です。事業計画書の全般を通して言えるものですが、どうすれば、具体性のある事業計画書になるかを常に考えながら取引先との契約書、確定申告書等の資料などできる限り、文章で証明できるものを用意しましょう。

他方で、これらの資料が準備できないときは、できる限り、客観的・定量的な数字、統計などで事業計画書を作成するようにしましょう。

事業計画は、何のために作成するのか

まず、事業計画書を作成する前に、「この事業計画書は、誰のために作成するのか」の視点が重要です。
実際、事業計画を書く（作成）するケースは、以下の２つの場面が多いです。

１．アイデアしかない事業計画をより具体的で明確なものとするため。（自分用）
２．利害関係者（ ）に自分の事業について説明をするため。（利害関係者用）

利害関係者（ステークホルダー）
・株主や投資家
・取引先や協力会社
・従業員やその家族
・顧客や消費者
・金融機関や銀行
・行政機関や地域社会
・規制当局や組合
・債権者や利益団体
・マスメディア

１．あなたは誰で何のため（社会的意義）に何の事業を行うか？

あなたを知らない「入管」は、まず、あなたが誰で、何で日本で起業したのかが知りたいはずです。なので、まずは、あなたのビジネスを簡単に紹介しましょう。

私は、誰？

（１）代表プロフィール

入管は、職歴、学歴を踏まえて、「あなたが今まで何をして、何の経験を積み・どのようなスキル・資格があるか」が知りたいはずです。
ただ、「経営・管理ビザ」においては、多くの場合、履歴書を提出するので、履歴書を提出する場合は、代表プロフィールは、省略しても大丈夫です。

また「履歴書」や「代表プロフィール」を作成する際には、経験、スキル、ノウハウを中心に書いてください。「職務経歴書」を提出すれば尚いいです。

一番理想的なのは、学歴、職歴と現在の事業内容との関連性があればあるほど、（入管は）起業した必然性、本気度、実体性を判断することにプラス材料になります。

代表プロフィール、履歴書などで、自分の趣味や事業と関係のない特技などは、入管にとってどうでもいい情報なので書かなくてもいいです。

（２）日本の会社の概要

自分の紹介（代表プロフィール）が終わったら、次は、日本で設立した会社のを簡単に紹介しましょう。

何のために？

（３）企業の動機（経緯）・企業理念

多くの事業計画書（フォーム）の場合、代表プロフィールの次に、何で「起業したのか」について、聞かれることが多いです。
もちろん、起業するとき、最初から社会のため、国のため、世界の平和のため起業する方は、少ないと思います。大半の方の本音は、おそらく「儲かるために」「リーチになりたいので」起業したのが大半だと思います。

しかし、起業をし、何かを売ること、もしくは何かのサビースを提供することは、お客様に付加価値を提供することになり、そのお客様にとっては、その商品やサービスを購入することにより、便利になったり、満足したり、問題が解決したりする訳です。

なので、企業の動機（経緯）については、自分中心ではなく、「お客様」の側のメリット（付加価値）から考えるといいです。

なお、お客様に共感してもらい、記憶に残る起業理念（動機）にするためには、ストーリー性があるのが効果的です。

企業理念は、事業を立ち上げ、うまくいくときも、うまくいかないときも、初心に帰り、事業を立て直したりするなど実はとても大事なことです。

しかしながら「経営・管理ビザ」に限って言うと、ポイントは下がります。無理やりに書く必要はありません。以下、企業理念については、興味のある方のみご一読ください。

企業理念で気を付けるべきことは、立派すぎる企業理念は、NGです。例えば、「私の会社は、収益の10％と日本の貧困者に寄付します。」と企業理念を掲げている会社がいたとします。しかし、その会社の営業利益が10％だと会社は常にプラマイゼロか赤字になることになり、企業として成り立たなくなります。立派な企業理念もいいですが、それ以前に会社の収益性（ビジネスモデル）をしっかり考えるべきです。

何の事業を行うか？

（３）商品の説明とビジネスモデル（収益モデル）

以下の商品説明などは、説明をシンプルにするため、商品は、「高級石鹼」一つに絞って説明します。

①（ビジネスモデル）俯瞰図

これに加えて、以下のように表などで関係性をまとめたら尚いいです。

会社名（国）	立場・位置付け	主な業務内容		取引の流れ
当社（日本）	・輸入販売会社 ・国内販売会社（NaturaBelle Korea社と販売代理契約締結済み）	・韓国NaturaBelle Korea社の石鹸を日本に輸入・ECサイト・店舗にて販売・発注・納期管理など		NaturaBelle Korea社に商品を発注し、LianHua Labs社経由で商品を受領・販売
NaturaBelle Korea（韓国）	・製造元会社 ・ブランドホルダー ・販売元会社（グローバル） ・企画元	・石鹸の企画・ブランド管理・当社から注文を受ける・製造をLianHua Labs社にOEM委託、出荷時検品を行う。 ・韓国国内販売		当社からの発注を受け、LianHua Labs社に商品の生産・出荷・輸出の指示
LianHua Labs（中国）	・製造会社 ・OEM先	・NaturaBelle Korea社からの委託を受けて高級石鹸を製造		NaturaBelle Korea社から発注された商品の製造、当社へ輸出・納品
ClearGate Logistics（日本）	・通関会社 ・物流の実務面を担うパートナー	・輸出入通関手続き・商品の国内受け取り対応		必要に応じて、当社まで発送。

ビジネスモデルの俯瞰図は、あなたのビジネスモデルをまったく知らない方に説明するためのものであり、やや複雑なビジネスモデルに有効です。もし、言葉でビジネスモデル（収益の仕組み）がほとんど説明できる飲食業や小売業などの業種であれば、この俯瞰図や表は、不要です。なので、ご自分のビジネスに当てはまって考えてください。

②商品の説明

商品の概要

植物由来成分のみを使用した自然派石鹸です。

製品の主な成分と効果

＜主な成分＞

• 湧水エキス
  → 豊富なミネラル成分が肌に素早く水分を補給し、乾燥を和らげてしっとりとした肌を保ちます。
• アボカドオイル
  →抗酸化作用があり、優れた保湿効果を発揮します。
• ブルーベリーシードオイル、オリーブオイル、カカオバターの配合
  → これらの天然成分が水分蒸発を防ぎ、潤いのある肌を維持します。

＜特徴＞

• 顔や体、髪など全身にお使いいただけます。
• 動物性原料を一切含まず、赤ちゃんからシニアまであらゆる年齢層の方にお使いいただける低刺激処方となっています。
• 国際的なビーガン認証機関による認証取得済み。
• 第三者機関による成分安全性検査・低刺激性テスト済み（弱酸性）。
• ISO認証（ISO9001、ISO22716）取得工場で生産。

内容量：120g